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「日本語が不安」「英語にも自分にも自信がない」……英語で教育を受けた学生に何が起きているのか?:新刊『英語ヒエラルキー』が描く現実|佐々木テレサ、福島青史
(2)入学後――英語ヒエラルキーの世界での苦悩 1.英語環境の過酷さ――英語による承認の崩壊 EMI実施学部に対する期待と、英語能力に対する自信を持って入学した彼らであったが、実際に入学した後の振り返りでは、〈英語で苦労した〉〈英語が分からない〉〈授業が理解できない〉といった言葉によって、英語環境の過酷さが語られている。 帰国子女ではなく、入学以前の海外経験もない、のぞむ、あすか、じゅんは、言語の壁に突き当たっていた。 のぞむにとって、当該学部の環境は、転部を検討する