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新書こそが教養!

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現代の日本社会では、多彩な分野の専門家がコンパクトに仕上げた「新書」こそが、最も厳選されたコンテンツといえます。この連載では、哲学者・高橋昌一郎が「教養」を磨くために必読の新刊「… もっと読む
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【第1回】「教養」への第一歩は「自分とは何か」を知ることにある!

■膨大な情報に流されて自己を見失っていませんか? ■デマやフェイクニュースに騙されていま…

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【第88回】そもそも「大東亜共栄圏」とは何だったのか?

大東亜共栄圏は大日本帝国の「アジア支配構想」!1945年4月、大日本帝国の大本営は『国民抗戦…

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【第87回】アメリカの「メタ・ソフトパワー」とは何か?

プーチンを褒め称えるトランプ2022年2月21日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ウク…

光文社新書
12日前
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【第86回】なぜ過酷な環境に生きる「高山植物」が美しいのか?

研究人生を「高山植物」に捧げた植物学者高校時代の夏休み、京都大学熊野寮の先輩の部屋に何度…

光文社新書
1か月前
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【第85回】無名兵士にとって「戦争」とは何か?

「戦死」ではなく「水死・病死・餓死」1942年(昭和17年)6月、大日本帝国海軍は、すでに日本…

光文社新書
1か月前
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【第84回】進化にとって「意識」は何を意味するのか?

「劣ったもの」の方が生き残る可能性 旧約聖書『創世記』によれば、「神」は、光と闇、天と地…

光文社新書
2か月前
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【第83回】なぜ脳は積極的に記憶を消去するのか?

「忘れる」ことによって「考える」ことができる!一週間前の夕食は何だったか、覚えているだろうか? 最後に見た映画のストーリーは? 昨日会った友人の服装は思い出せるだろうか? これらは、脳が最も忘れやすい「出来事」の記憶で「①エピソード記憶」と呼ばれる。   エピソード記憶と比べて忘れ難いのが、「1+1=2」や「地球は自転している」や「日本の首都は東京である」といった「普遍的知識」の記憶で、これらは「②意味記憶」と呼ばれる。「①エピソード記憶」と「②意味記憶」は言語で明確に表現す

【第82回】なぜ現代社会にカントが蘇るのか?

秋元康隆氏へ期待を込めて読者が時速60キロで自動車を運転しているとする。突然、5メートル先…

光文社新書
2か月前
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【第81回】なぜ「少年法」が必要なのか?

「少年犯罪」の根本的な原因はどこにあるのかアメリカに留学して最も驚いたことの一つは、ショ…

光文社新書
3か月前
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【第80回】日本の中絶問題に潜む「オカルト」!

「丙午」と「水子供養」の迷信昭和41(1966)年、日本人の出生数は1,360,947人と前年から大幅…

光文社新書
3か月前
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【第79回】なぜ宇宙は存在するのか?

宇宙は一つではない?!幼い頃に抱いた「なぜ宇宙は存在するのか」という暗然たる謎、そして思…

光文社新書
3か月前
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【第78回】日本の歴史学はどこに向かうのか?

■膨大な情報に流されて自己を見失っていませんか? ■デマやフェイクニュースに騙されていま…

光文社新書
4か月前
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【第77回】人類はどこから来たのか?

DNA解析が明らかにする人類の起源2001年7月、北アフリカのチャド共和国で「サヘラントロプス・…

光文社新書
4か月前
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【第76回】驚くべき「大絶滅」が現在進行中!

人類が引き起こす「大絶滅」約46億年前に「地球」が形成された。約40億年前に最初の「生命」が誕生し、約12億年前に最初の「多細胞生物」が出現した。現在の地球上に生息する生物種は約10億~60億と見積もられ、その数値は過去の地球上に表れた全生物種の1%と推定されている。つまり、これまで地球上に約1,000億~6,000億の生物種が誕生し、その99%が絶滅したとみなされているのである。 生物種の絶滅と新たな種の誕生は常に繰り返されているが、古生物学においては、「絶滅率」(単位時