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光文社新書の人びと

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新書編集部に在籍する8名が書いたnoteをまとめたマガジンです。部員がどんな人であるか、どんな本をつくっているのか、記事からちょっとした横顔がのぞけます。たまに、光文社新書に関わ… もっと読む
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#新刊

光文社新書編集部のことがわかるマガジンを新たに作りました!

note担当の田頭です。 おかげさまで光文社新書のnoteがスタートしてから8ヵ月が過ぎ、記事数…

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増税気運が高まるかたわらで、放置されている約8.3兆円もの税金|高橋祐貴

放置される8.3兆円 基金は本来、必要額が見込みにくい事業のために設置されるものだ。その年…

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一体誰がつくったどんな味? 「おふくろの味」ミステリーの謎を解く|湯澤規子

「おふくろの味」という世界 聞きなれた言葉であるがゆえに、実体があると思い込んでいるもの…

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私たちに古文は本当に必要なのか、歴史を通じて本気で考えてみた|前田雅之

他者としての古典 古典を学ぶ価値や意味はあるのか?  その答えはおそらくこういうものだろ…

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「都市か、地方か」の不毛な二項対立の思考には陥らないほうがいい理由|小松理虔

 地方都市に暮らしている立場でいうのもなんだけれど、コロナ禍でよく語られた「これからは都…

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「会話」の魅力と企みについて、あの人気作品を題材に考える|三木那由他

はじめに 会話とはどういった営みなのでしょうか? ひとは会話をすることでいったい何をして…

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鎌倉が世界遺産に選ばれないのはその歴史に理由がある|高橋慎一朗『幻想の都 鎌倉』より

はじめに 鎌倉は、不思議な「古都」である。現在の鎌倉は、東京から電車で一時間ほどで到着することができ、人口十七万人の小都市でありながら、年間二千万人もの観光客が訪れる、首都圏有数の観光地となっている。駅前の小町通りは、食べ歩きをする人々や、みやげものを買う人々で賑わっているが、果たしてそこに「古都」らしい光景が見られるかというと、どうもそのような感じでもない。  和食・和菓子・民芸品・人力車などなど、「日本の伝統文化」風の商売が満ち溢れてはいるが、それは日本各地の観光地で見

「映画を早送りで観る人たち」の出現は本当に“恐ろしい未来”なのか?|稲田豊史

映画やドラマを早送りする人たち「AERA」2021年1月18日号には、ある種の人々にとって我慢なら…

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女性自衛官の葛藤|国を守って家族も守る母親たちのワークライフバランス

こんにちは。光文社新書の永林です。不穏な国際情勢が続き、一日も早い平和が望まれる春ですね…

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こどもの「夢中顔」に会える“双方向絵本”『ほんのなかのモンスター』&『ほんのなか…

こんにちは。光文社新書絵本チーム(自称)の永林です。書店に並び始めました光文社の新刊絵本…

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カミュが『ペスト』で描いたのは「始まり」も「終わり」もないパンデミックの単調さで…

病気のなかに入ること 二〇一九年に発生した新型コロナウイルスのパンデミックをきっかけにし…

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哲学できないビジネスパーソンは絶対に生き残れない 。『ヘーゲル哲学に学ぶ 考え抜…

こんにちは。光文社新書の永林です。この記事を開いてくださっているあなたは、なんとなく将来…

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くじ引き民主主義――総選挙が終わった今だからこそ知っておきたいこと|吉田徹

はじめに──政治のイノヴェーションに向けて 国民の代表となる人々を「くじ引き」で選んだら…

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日本学術会議問題、コロナ対策……日本のアカデミズムに未来はあるのか?|酒井敏

2020年の2つの出来事 日本の大学は今後どうあるべきなのか――。2020年は、この問題が大きく浮上した年でした。世間的には「コロナ禍が始まった年」と記憶される年なのでピンと来ない人もいるとは思いますが、まあ、聞いてください。  大学はどうあるべきかというテーマ自体は、社会にとって決して新しいものではありません。この世に大学が誕生したときから、多くの人が考えてきたことでしょう。しかし私を含めた現在の日本の大学関係者にとっては、およそ30年ほど前から、それが切実な問題となって