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光文社新書の人びと

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新書編集部に在籍する8名が書いたnoteをまとめたマガジンです。部員がどんな人であるか、どんな本をつくっているのか、記事からちょっとした横顔がのぞけます。たまに、光文社新書に関わ… もっと読む
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#私の仕事

光文社新書編集部のことがわかるマガジンを新たに作りました!

note担当の田頭です。 おかげさまで光文社新書のnoteがスタートしてから8ヵ月が過ぎ、記事数…

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増税気運が高まるかたわらで、放置されている約8.3兆円もの税金|高橋祐貴

放置される8.3兆円 基金は本来、必要額が見込みにくい事業のために設置されるものだ。その年…

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一体誰がつくったどんな味? 「おふくろの味」ミステリーの謎を解く|湯澤規子

「おふくろの味」という世界 聞きなれた言葉であるがゆえに、実体があると思い込んでいるもの…

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新書が1冊できるまで ③:書籍の「顔」をどうするか?

こんにちは、光文社新書編集部の江口です。先日、来年4月に弊社入社予定のみなさんとお会いす…

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私たちに古文は本当に必要なのか、歴史を通じて本気で考えてみた|前田雅之

他者としての古典 古典を学ぶ価値や意味はあるのか?  その答えはおそらくこういうものだろ…

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新書が1冊できるまで ②:「入稿まで」と「入稿から」

こんにちは、光文社新書編集部の江口です。毎月上旬の更新を目指しているこの連載ですが、気づ…

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「都市か、地方か」の不毛な二項対立の思考には陥らないほうがいい理由|小松理虔

 地方都市に暮らしている立場でいうのもなんだけれど、コロナ禍でよく語られた「これからは都市を避けて地方だ」という言説になんだかモヤモヤする自分がいる。せっかく地方に住んでいるのだから「そうだ! 地方だリモートだ!」と乗っかるべきなのかもしれないし、ぼく自身、東京一極集中はよくないなあと思ってはいる。それでも「これからは地方!」という声にモヤモヤっとしたものを感じてしまうのは、そういう言説に「都市か、地方か」という、二項対立化されたわかりやすい構図が持ち込まれるからだ。  ○

新書が1冊できるまで ①:原稿整理の長い道

こんにちは、光文社新書編集部の江口です。配属されてから早3か月。社会人1年目の夏が終わろ…

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「会話」の魅力と企みについて、あの人気作品を題材に考える|三木那由他

はじめに 会話とはどういった営みなのでしょうか? ひとは会話をすることでいったい何をして…

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鎌倉が世界遺産に選ばれないのはその歴史に理由がある|高橋慎一朗『幻想の都 鎌倉』…

はじめに 鎌倉は、不思議な「古都」である。現在の鎌倉は、東京から電車で一時間ほどで到着す…

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「映画を早送りで観る人たち」の出現は本当に“恐ろしい未来”なのか?|稲田豊史

映画やドラマを早送りする人たち「AERA」2021年1月18日号には、ある種の人々にとって我慢なら…

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重版記念!『サッカー店長の戦術入門』(龍岡歩/著) 担当編集の編集後記

祝・発売即重版!こんにちは。編集部の高橋です。noteのつぶやきでもお知らせした通り、光文社…

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カミュが『ペスト』で描いたのは「始まり」も「終わり」もないパンデミックの単調さで…

病気のなかに入ること 二〇一九年に発生した新型コロナウイルスのパンデミックをきっかけにし…

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くじ引き民主主義――総選挙が終わった今だからこそ知っておきたいこと|吉田徹

はじめに──政治のイノヴェーションに向けて 国民の代表となる人々を「くじ引き」で選んだらどうか──そういえば驚かれるかもしれない。そんないい加減に政策を決めてもらったら困る、素人にそんな資格や技量なんかあるわけがない、「選民(エリート)」を選挙という通過儀礼なしに選ぶべきではない等々。そんな反論が聞こえてきそうだ。  ただ、私たちは「民主主義」という政治体制と、その政治体制を支える「民主的な社会」という理念の中に生きている。民主主義や民主的と一言でいっても、それには様々な意