実際に授業に参加していた私が語る『東大生、教育格差を学ぶ』
はじめに私は2021年度後期に、本書のもととなった授業「教育格差入門―みんなで議論して新書をつくる」に参加していた(この授業に参加していたのが1年以上も前になるので、時の流れはあっという間である)。そのため、本書は私にとって授業ノートともなる。今回は、(かなり前なので忘れている部分も多々あると思うが)授業内容を振り返りつつ本書を読んだ感想を述べていきたい。
感想1.東大生とは何者?
まず、本書に参加する学生は全員東大生である。東大生は、都市圏の進学校出身の割合が高く、また