光文社新書
馬場紀衣の「読書の森」
書物の森は、つねに深いものです。林立する木々のあいだで目移りするうちに、途方に暮れてしまうことも珍しくないでしょう。新刊の若木から、自力では辿り着けない名木まで。日頃この森を渉猟しているライター・馬場紀衣さんの先導に添いながら、「読書の森」の深遠に分け入ってみませんか。
私の光文社新書
どんなに些細なことでも、どんなに短い言葉であっても構いません。お手にとったとき役立ったり、感動したり、人生が変わるきっかけになったりした光文社新書の1冊について、ぜひみなさんだけの言葉でつづられた文章をこのnote上にお寄せください。編集部員が拝見し、ピックアップさせていただいた記事をマガジンとしてシェアします。#私の光文社新書をつけるのをお忘れなく!
大人こそ学びたかった――思考を広げ、課題を見つけ、自ら解く力:新刊『中高生のための「探究学習」入門』「はじめに」を公開|中田亨
はじめに 「探究学習」とは何か? 最近、『探究学習』がブームのようです。 高校の前を通ると、「柔道大会 優勝 〇〇さん」とか「俳句大賞 優秀賞 〇〇さん」といった、生徒を顕彰する垂れ幕や横断幕をしばしば見かけます。その中に「探究コンテスト」なるものも交ざるようになりました。 この『探究学習』とは何でしょうか。 一言で言えば、自分で謎を見つけ、それを自分で解くことです。それが学校の科目になっています。 従来型の科目では、教わる内容は全員共通のものがあらかじめ決まって
【絵本全ページ先行公開】一緒に暮らせば、家族になれる。新時代の″DEI”絵本「おおきなムクムク」が教えてくれること。
現代の新定番ともなるような、新しい翻訳絵本ができました。舞台はとある、大きな街。遠くからやってきた、おおきくて白いムク犬のムクムクは、キラキラの街や人々に、うきうき楽しい気持ちになりました。でも、なかなか新しいおうちが見つからなくて、だんだんさみしい気持ちになって……。 たくさんの人で賑わう街の中に描かれるのは、多種多様な人種、多種多様なセクシュアリティ、多種多様な家族のかたち。ポップな色彩で隅々まで描き込まれた人々の姿から、読む人と子どもとの間に自然な会話が生まれるはずで
大人こそ学びたかった――思考を広げ、課題を見つけ、自ら解く力:新刊『中高生のための「探究学習」入門』「はじめに」を公開|中田亨
はじめに 「探究学習」とは何か? 最近、『探究学習』がブームのようです。 高校の前を通ると、「柔道大会 優勝 〇〇さん」とか「俳句大賞 優秀賞 〇〇さん」といった、生徒を顕彰する垂れ幕や横断幕をしばしば見かけます。その中に「探究コンテスト」なるものも交ざるようになりました。 この『探究学習』とは何でしょうか。 一言で言えば、自分で謎を見つけ、それを自分で解くことです。それが学校の科目になっています。 従来型の科目では、教わる内容は全員共通のものがあらかじめ決まって