【第42回】どうすれば賢いカラスを騙せるか?
カラスを誘導する実験動物の体に占める脳の割合を比較する際に「脳化指数」が用いられる。ヒト=0.89、イルカ=0.64、チンパンジー=0.30、カラス=0.16、イヌ=0.14、ネコ=0.12、ウマ=0.10、ウシ=0.06、ブタ=0.05、ハト=0.04である。つまり、カラスの脳化指数はイヌやネコよりも高く、同じ鳥類のハトの4倍もある。
脳化指数が知能指数に比例することは必ずしも立証されていないが、それでもカラスの知能が高いことはよく知られている。クルミのように硬い殻の木の