なぜ「教師の疲弊」が見過ごされているのか?|高橋昌一郎【第31回】
義務教育の現場中学校・高等学校の英語の教員免許を取得した優秀な卒業生がいる。彼女は、東京都公立学校教員採用試験に合格し、中学校の教員になる道を選んだ。大学受験の準備に追われる高校教員よりも、人生で最も多感な時期の中学生と触れ合いたいのがその理由である。実際に勤務して、小学校を終えたばかりの新入生が見違えるほど成長した姿を見せる卒業式は、最高の御褒美だと彼女は言う。
さて、2020年に文科省主導の「GIGAスクール構想」が実施され、全国の児童生徒に「1人1台端末」が貸与された