光文社新書
数々の極地・僻地に赴き、想像を超える景色に出会ってきたネイチャー・フォトグラファーの上田優紀さん。ときにはエベレスト登山に挑み、ときにはウユニ塩湖でテント泊をしながら、シャッターを切り続けてきました。振り返れば、もう7大陸で撮影してきているかも!? そこで、本連載では上田優紀さんのこれまでの旅で出会った、そして、これからの旅を通して出会う、7大陸の数々の絶景を一緒に見いきます。まだ見ぬ景色を求めて——。いざ出発!
知的刺激に満ちた必読の新刊「新書」を選び抜いて紹介。あらゆる分野の専門家がコンパクトに仕上げた新書で、多種多彩な世界に「視野」を広げます。
毎月の新刊についての記事をまとめたマガジンです。なお、光文社新書では毎月16〜19日くらいに、5冊前後の新刊を発行しています。
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人生は辛い。未来への不安は消えない。世の中って甘くない。 けれども、そんな日々の中にだって「幸せ」は存在する。 いつでもどこでも、美味しいお酒とつまみがあればいい――。 混迷極まる令和の飲酒シーンに、颯爽と登場した酒場ライター・パリッコが、「お酒にまつわる、自分だけの、つつましくも幸せな時間」について丹念に紡ぐ飲酒エッセイ、待望の連載再開!
「世界で最も安全な高速鉄道」もしパーティが開かれたら、何時に訪問するかという「エスニック・ジョーク」がある。パーティの開始時刻前、すでに到着して待っているのが日本人である。開始時刻ちょうどにドアをノックするのがイギリス人、20分遅れるのがフランス人、30分遅れるのがイタリア人である。さらに、40分後にスペイン人、1時間後にイラン人、2時間後にポリネシア人が到着する。ちょうどその頃、ようやく自宅から出かける準備を始めているのがメキシコ人だという笑い話である。 実際に、国際会議
「景気が良い人たち」の不思議 先日、記者やライターとして長い経歴を持つ少し年上の友人と話していて、「そういえばこの30年間、原稿料って全然上がってないんですよね」と言われ、ハッとしました。物価上昇を身にしみて感じていたので、もしかしてこれが「スタフグレーション」というものかもしれません……と、書いて検索したら正しくは「スタグフレーション」だったことが判明し、意識の低さを痛感。友人に「いや、それどころか下がってる場合も……」と自分で言ってますます侘しくなり、少しでも景気が良い気
誰かに教えてもらわなくても、とうに私たちは知っている。どんなものもやがては亡びてしまうし、自分の住処である惑星でさえ、いつかは滅びてしまうということを。私たちは知っている。永続するものなど何もないし、自分が消滅した後も世界は何事もなかったかのようにありつづけるということを。日常生活では、なんでもないように振る舞ってはいるけれど。 こうした認識は、自分がつかの間の存在であることを気づかせてくれる。失ったものを嘆いたり、人と交流したり、楽しいときに笑ったりすることが、どれほど驚
光文社新書『毒母は連鎖する』著者の旦木瑞穂さんと漫画家・ライターの田房永子さん、漫画家・イラストレーターの尾添椿さんのトークイベントが開催されます。 母親の過干渉を描いた『母がしんどい』で大きな反響を呼んだ田房さん、心理的虐待をする両親と絶縁するまでのご自身の経験を描いた『生きるために毒親から逃げました。』などの著作がある尾添さんとともに、“毒親”の成り立ちや、“毒親”や自分自身、そして子どもとの向き合い方などをお話しいただく予定です。 みなさまのご参加をお待ちしておりま
①旦木瑞穂『毒母は連鎖する』子どもを自らの所有物のように扱い、負の影響を与える「毒親」。その中でも目に見える形ではなく、精神的で不可視なケースが多い「毒母と娘」の関係にフォーカスし、現代社会が強いる「家庭という密室」の闇に、8人の取材から迫る。 ②小林哲夫『京大合格高校盛衰史』天才たちは「西」の最難関に何を求めてきたのか? 自由の校風と最先端研究を目指して繰り広げられた京大受験の歴史を、1949年以降の合格者ランキングから徹底分析。膨大なデータと受験生エピソードで京大を読む
まず、表紙に惹かれた本だ。透明な身体を抱き寄せるようにして、こちらを見つめる人がいる。読み始めると、表紙の人が自分を抱き寄せているようにも、水のように流れてしまいそうな自分をすくいあげているようにも見えてくる。 自分は何者なのかと問うとき、親や祖父母の存在を意識せずにはいられない。子どもは血縁という大きな流れの中で育つから、家族との関係を考えることは、私という存在を考えることでもある。私はたしかにここにいると実感させてくれたのは母であり、父であり、私はその知らない時間や巡り