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6:フェミニスト・パンクもオルタナティヴ・ロックも、ポストパンクが加速した——『教養としてのパンク・ロック』第32回 by 川崎大助
過去の連載はこちら。
第4章:パンクが死んでも、パンクスは死なない6:フェミニスト・パンクもオルタナティヴ・ロックも、ポストパンクが加速した
かつて「女性」は主役になれなかった
多種多様なるポストパンクの動きのなかで、後世への影響という点で絶対に無視できないのが「女性アーティストの躍進」だ。たとえば2020年代の今日において、米英ポップ音楽界のメインストリーム領域で女性アーティストが大活躍
お金の増やし方、ではなく、価値ある使い方を学ぶ……新刊『お金の賢い減らし方』(大江英樹著)まえがき・目次公開
『90歳までに使い切る お金の賢い減らし方』はじめに
まずは本書を手に取っていただいたみなさん、そして本書を買ってくださったみなさん、誠にありがとうございます。
本書のテーマは「お金」です。
およそ世の中には、お金に関する本が山のように出ていますが、基本、種類は2つしかありません。
1つは「お金の増やし方」に関する本です。これはじつにいろいろなタイプの本がさまざまな著者によって出版されていま
島村菜津さんの新刊『世界中から人が押し寄せる小さな村~新時代の観光の哲学』より「まえがき」「目次」を公開します!
まえがき――増える廃村と空き家 イタリア半島は、島国である日本のほぼ五分の四の大きさだ。そこには現在、約七〇〇万戸(二〇一一年 国立統計局調べ)の空き家が存在しているという。さらに、中山間地に位置する五六七二の市町村に絞れば、空き家の数は、だいたい二〇〇万戸になるそうだ。そして完全に人が住まなくなってしまった廃村は、同年のフィレンツェ大学の調査によれば、一八四村だという。
一方、日本の空き家
『クリティカル・ワード ファッションスタディーズ』蘆田裕史・藤嶋陽子・宮脇千絵 編著|馬場紀衣の読書の森 vol.3
これまでに読んできた本はこちら
そもそも人はどのようにして他人の服装に興味を持つようになったのだろう。その起こりは15世紀から17世紀にかけての「服飾版画集」まで遡ることができる。今のように誰もが自由に旅することが叶わなかった時代のお話だ。
大航海時代、ヨーロッパの探検家たちが持ち帰った土産話によって、見知らぬ世界に生きる人びとの文化に関する見聞が知られるようになった。服飾も、そのひとつだ。さ