光文社新書
数々の極地・僻地に赴き、想像を超える景色に出会ってきたネイチャー・フォトグラファーの上田優紀さん。ときにはエベレスト登山に挑み、ときにはウユニ塩湖でテント泊をしながら、シャッターを切り続けてきました。振り返れば、もう7大陸で撮影してきているかも!? そこで、本連載では上田優紀さんのこれまでの旅で出会った、そして、これからの旅を通して出会う、7大陸の数々の絶景を一緒に見いきます。まだ見ぬ景色を求めて——。いざ出発!
知的刺激に満ちた必読の新刊「新書」を選び抜いて紹介。あらゆる分野の専門家がコンパクトに仕上げた新書で、多種多彩な世界に「視野」を広げます。
毎月の新刊についての記事をまとめたマガジンです。なお、光文社新書では毎月16〜19日くらいに、5冊前後の新刊を発行しています。
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人生は辛い。未来への不安は消えない。世の中って甘くない。 けれども、そんな日々の中にだって「幸せ」は存在する。 いつでもどこでも、美味しいお酒とつまみがあればいい――。 混迷極まる令和の飲酒シーンに、颯爽と登場した酒場ライター・パリッコが、「お酒にまつわる、自分だけの、つつましくも幸せな時間」について丹念に紡ぐ飲酒エッセイ、待望の連載再開!
ワイマル共和政の終焉1934年8月2日、ワイマル憲法下のドイツでは、パウル・フォン・ヒンデンブルク大統領の死去により、アドルフ・ヒトラーに首相権限に加えて大統領権限が委譲された。8月19日に実施された国民投票では、ヒトラーを最高指導者としての「総統(Führer)」と認める賛成票が89.9%(投票率95.7%)で可決された。ここにワイマル共和政は崩壊し、ヒトラーの完全な独裁体制が成立した。 この結果だけを見ると、ドイツ国民は「民主的」な選挙によって「独裁制」を自ら選択したと
台所に立ち続ける90代女性――「しんどくて、ハアッって腰を伸ばしてまた取りかかる」 両親と離れて暮らす娘の立場の3人の女性たちが語る、母親の限界点での状況である。 MAさんの場合、その場に同席した母親が「私は台所仕事もこうやって(炊事場に寄りかかり、料理をする身振り)肘(ひじ)をついてしていました。食事だけは最後まで自分でつくりました。そうやって頑張ってきました」と、言葉を継いだ。 話された内容は、どの話も初めて聞く事実で、90歳を超えた女性たちがそんな状態で家事を担っ
「母さん、水」「ちょっと待ってねえ」 超高齢夫婦の暮らしについて、話を聞くうちにだんだんわかってきたのは、 夫婦二人で家事を分担し、互いに気遣い、配慮し合う夫婦や、夫の定年を機に、夫のための食事づくりをやめる選択をする女性などは、ほんの一部の人にすぎないということだ。 長寿期になっても、多くの夫婦は若い頃からの延長線での暮らしを続けている。 そんな暮らしの女性DIさん(86歳)は言う。夫は90歳だ。 また、娘の立場の女性EKさん(50代)も、実家の両親(父親87歳、母
「人生100年時代」の後半へ 人生100年時代と言われていますが、後半になって焦燥感にかられてきました。インスタを見て、意識高い系や能力開発系のセミナーを見つけるたび、ついクリックしてメルマガ登録したりオンラインセミナーを受けたりしています。 今の自分に足りていないのは、英語力や人前で自分の考えを話すプレゼン能力など……。そこでまず登録したのが「英語で年収1500万円を目指す」という外資系英語力アップスクールのメルマガです。動画を拝見すると有能オーラを放っている日本人女性
60代女性PKさんが姪の立場で関わることになった、叔母夫婦と息子たちの話である。 PKさんが、叔母夫婦に深く関わり始めたのは、叔母が83歳、叔父が91歳のとき。叔母夫婦は、若い頃から続ける社会活動に、80歳を過ぎても参加し続け、料理上手の叔母の自慢は「食事づくりも家事もちゃんとしている」だったという。 60代の息子2人は、県外に住んでいる。PKさんは、叔母が77歳の頃、「もの忘れがあるのでは」と感じたことがあったそうだが、「叔父がしっかりしているので大丈夫だろう」、そう思
いつも、すこしだけ空腹でいるように意識している。一日に三度も食事をする(というのがどうやら一般的らしい)というのがせわしなくて、私はしょっちゅう食事のタイミングをのがしてしまう。だから空腹状態という食べすぎの現代人にはちょうど良い習慣も、健康のため、美容のため、総じては自分のためにしてあげられる「健康的な選択」というよりも、なにしろ生きていくので精一杯なので、ふと気がついた時にはエネルギーが底をついているという状態なのだ。なにか食べなくては、と、とりあえず消化の良いものを選ん