光文社新書
記事一覧
団体ツアーで瀕死の「禊」体験 in 沖縄|辛酸なめ子 その1
アウェイ空間で「圧倒的成長」? 大人になると、自分にとって不得意な分野や苦手なことはスルーするようになります。子ども時代に苦しめられていた体育の授業も、大人になってからは回避可能。誰かにプールやアスレチックに誘われても断ることができます。でもいっぽうで、苦手なことをそのままにしていると、人間的に成長できないとか、来世に持ち越すことになる、という説も。私の場合、運動全般が不得意だったのですが、中でも
もっとみる『「こころ」はどうやって壊れるのか』|馬場紀衣の読書の森 vol.27
ここに書かれた患者たちの、症例という名の物語を読めば、人間の皮膚の下に拡がる内面世界がいかに複雑な構造をしているか気づくはずだ。そして、それが自分と決して無関係ではない、ということにも。
原題は “Projections: A Story of Human Emotions”。著者のカール・ダイセロスは精神科医であり神経科学者。光を使用して脳の働きを観測・解読する革新的な分野「光遺伝学」の第一人
来日して気付いた日本とイタリアのコミュニケーションの決定的な違い|パントー・フランチェスコ
まえがき
本書は「遠慮」「建前」「気づかい」などをはじめとした、日本社会のコミュニケーションの特徴やその背景にある考え方について論じている。
こうやって言うと、偉そうに聞こえるかもしれない。まず、私は何者なのか、この本を書いたきっかけ、この本を通じて伝えたいメッセージを記したい。
筆者はイタリア生まれ、イタリア育ちのイタリア人。生まれてから18歳までをシチリア島で過ごした後、医学部に通うため
【光文社新書】2023年9月刊4冊の内容を3分で!
①パントー・フランチェスコ『日本のコミュニケーションを診る』私たちはなぜ周りに流されてしまうのか。なぜ人の弱さを認められないのか。心の診察を通じて多くの日本人と向き合ってきたイタリア人精神科医が診る、日本社会のコミュニケーションの本質とは。
②高橋昌一郎『新書100冊』いま、本当に必要な知識とは何か? 何を読めばいいのか? 多彩な分野のエッセンスをこの1冊に凝縮。学問の最先端から、きょうのニュー